ICU/CCU

ICU(Intensive Care Unit)

 集中治療の適応のある術後重症疾患(心臓、大血管、脳、消化管手術)や敗血症、呼吸不全、血液疾患に対する集学的高度医療を提供します。手術症例では、一般病床での管理が可能と判断できるまで術後管理を行います。 

 

CCU(Coronary Care Unit)

 冠動脈疾患全般(狭心症、急性心筋梗塞等)の急性期治療を行います。肺動脈塞栓症、大動脈解離、心筋炎、重症心不全等の集学的高度医療を要する心疾患の治療を行います。

 

 

特徴・特色

 ICU/CCU大侵襲手術の術後管理、ショック、重症呼吸不全、多臓器不全などに対する集中的治療を行う部門として、8床で稼働しています。

 24時間麻酔・集中治療科の医師が待機しており、内科外科各科の主治医、看護師、臨床工学技士がチームワークを組んで、最新の最高水準の医療を提供するように努めています。その中で、 我々臨床工学技士は、医療技術の提供や、機器管理業務で治療に関わっており、緊急治療の依頼や、機器のトラブルにも24時間対応(勤務時間外はオンコールにて対応)しています。

 

 毎朝9時には各科の医師が集まり、患者さんの診断、重症度の判定、治療方針の決定と治療の評価についてカンファレンスを行っています。

 集中治療領域では、生命に直結する生命維持管理装置を用いることが多いため、臨床工学技士としての役割は大きく、専門性を活かした質の高い医療が提供できるよう向上心を高く持ち、日々業務に取り組んでいます。

 また、川崎医療福祉大学の臨床工学科の臨床実習生も、実習の一環としてカンファレンスに参加しています。

カンファレンスの様子
カンファレンスの様子


Topics

新規で導入したME機器や、勉強会の様子をご紹介します。

 


MEの業務紹介

人工呼吸療法

《人工呼吸器とは》

 呼吸が停止したり、自力で十分な呼吸が出来なかったりする患者さんに装着し、呼吸を補助または代行する装置です。 生命維持管理装置である人工呼吸器は、ICU/CCU・救命救急センター・病棟などで広く使用されています。

 

《ラウンド(使用中チェック) 》

 毎日人工呼吸器動作状況・設定をチェックし、患者さんの状態の把握及び評価 を行い、今後の呼吸療法の方針に活かしています。

 

 

《終業・始業点検》

 使用後の人工呼吸器は一度MEに返却され、清拭・終業・始業点検を行い、

いつでも安全に人工呼吸器が使用できるようにスタンバイさせています。

 

ラウンドの様子
ラウンドの様子



《NPPV(BiPAP Vision)》

 導入時は可能な限りMEが立ち会い、マスクのフィッティング、設定の確認・入力などを行っています。

患者さんの協力が不可欠な治療であるため、コミュニケーションをしっかりとりながら、導入を行うよう心がけています。

補助循環

《補助循環とは》

 薬物療法などの内科的治療では循環を維持できない重篤な場合、自己の心機能が回復するまでの間、一時的に心臓のポンプ機能や肺機能を補助・代行し、心臓のポンプ失調の回復を待つ方法です。

大動脈内バルーンパンピング

(intraaortic balloon pumping : IABP)

 内科的薬物治療抵抗性の心不全などに対し、胸部下行大動脈内に留置したバルーンを駆動装置に接続し、心拍動に同期させて、収縮・拡張を行いながら、不全心を回復させます。心臓の収縮期にはバルーンを収縮させて後負荷を減らし、拡張期にはバルーンを膨らませ冠血流量の増加を図ります。

経皮的心肺補助装置

(percutaneous cardiopulmonary support : PCPS)

 低心拍状態にある不全心に対し、右心房に挿入された静脈カニューレから静脈血を遠心ポンプで脱血し、人工肺で酸素化し動脈カニューレから大腿動脈に送血することで、全身循環を維持します。圧補助を目的としたIABPよりも強力に流量補助が可能であり、迅速に体外循環が開始できます。


急性血液浄化療法

《急性血液浄化とは》

 患者体内に急激に蓄積した毒物及び病因物質によって体液の恒常性が著しく損なわれた病態に対して、その原因物質を除去することにより、病態改善・治癒を図る治療法です。持続的血液透析(CHD)、エンドトキシン吸着療法(PMX-DHP)、血漿交換などの急性血液浄化療法を施行しています。

 腎疾患以外の適応にも当院独自のプロトコールにて大量持続血液浄化法を施行しています。

《使用機器》

ACH-Σ 

ACH-10


その他ME機器

《アークティックサン(低体温療法)》

 ICU/CCUフロアではアークティックサンを1台保有しています。 蘇生後脳症の患者さんに対し、全身麻酔下で脳温を低下させ、虚血領域やその周辺での神経細胞の損傷や脳浮腫などを防ぐ事を目的として施行しています。

《気管支ファイバー》

使用後は、点検及び気管支ファイバー洗浄装置による消毒を行っています。

 

《輸液・シリンジポンプ》

年に1回、定期点検を行い、安全性を担保しています。

体外式ペースメーカー

生体情報モニタ

携帯型生体情報モニタ

低圧持続吸引器  

BISモニタ

ベンチュリーマスク   etc...


平成25年ICU・CCU利用状況・実績

  • 入室患者総数 549人(平均稼働率 87.8%、死亡率 3.5%)
  • 平均在院日数 3.4日
  • 手術後回復室入室患者数 604人(術後病棟へ直帰した患者数 3,763人)
  • PCPS施行件数 13件
  • IABP施行件数 25件